「時のあわい(兆し)」第98回光風会展(2012年)

「時のあわい(兆し)」第98回光風会展(2012年)上垣和子

若い女性の白い肌が妖精のようなイメージである。
花模様のワンピースを着て、帽子には薔薇の花がつけられている。バックに湖がある。
女性の向かって右は緑で、向かって左は淡いグレーになっている。
「時のあわい(兆し)」という題名のように、夜と朝方といった時間帯の変化、
それによってあらわれる反省的な気持ちと未来を望むような気持ち。
そんな心象が醸し出される。湖に波紋が描かれていて、それが心のときめきのようなイメージを与える。
右のほうにはカワセミがとまっていて、それも心の変化や揺らぎの象徴のよう。
寓意性を考えたうえでの繊細なコンポジションとなっている。
美術の窓 2012年6月号(No.345)より