
装飾模様のついたワンピースを着て、背中をこちらに向けた女性。
ワンピースの柄はペーズリーのようである。女性は向かって右を向いている。
その右脇には一本の百合が下方から伸びてきて、花を咲かせている。
上方には淡く光る太陽。左のほうには小さい三階建てぐらいの家屋が描かれている。
それ以外はピンクがかった空間となっていて、その余白に独特の余韻がある。
太陽はすこし雲がかかっていて、左のほうではその雲がいくつか浮かんでいる。
時の流れからすこし外れたような空間の様子が面白い。
この女性の美しさを永遠にとどめるような不思議な空間性、時のはざまのような雰囲気である。
美術の窓 2017年6月号(No.405)より